代表あいさつ
このたびは、株式会社山下鍛造所のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。代表の山下よりごあいさつ申し上げます。
弊社の設立は昭和30年ですが、創業は大正14年にまでさかのぼります。まもなく創業から100年を迎える古い会社ですが、その長い歴史はものづくり企業として技術を磨き、より良いものを作りたいという思いをひとつずつ形にすることの積み重ねでした。おかげ様でそこから生まれた技術や品質に高い評価をいただいており、弊社製品は船舶や送電設備、発電所など社会のとても重要な部分で利用されています。
製造業の海外シフトや日本の人口減少など、日本のものづくりは大きな岐路に差し掛かっています。こうした時代背景を受けて、弊社は大量生産から付加価値の高い製品へのシフトすることで強みを発揮し続けられるよう、鍛造の難しい材料などの加工技術を高めることにも取り組んでおります。
労働人口の減少は弊社だけでなく社会全体の問題ですが、こうした問題にも製造機械を自社製作している強みを生かして省力化や無人化をさらに進めていきたいと考えています。
省力化のもうひとつの目的として、最適なワークライフバランスの実現も人事面で取り組むべきテーマです。土曜出勤や残業をなくし、今の人たちが望む働き方を着々と形にすることで、「働きたい会社」としての魅力もしっかり磨いていきたいと考えております。
私が代表に就任したことでさまざまな改革に取り組んでおりますが、まだまだ道半ばです。これからも良い製品を生み出す良い会社を目指し努力を続けてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
環境への取り組み
ものづくりには、エネルギーや資源の消費を伴います。株式会社山下鍛造所では環境に配慮したものづくりを推進するため、さまざまな取り組みを実践してきました。
かつては加熱燃料に重油を使用していましたが、公害の防止や環境保護の観点から燃料転換を進め、今では都市ガスを使用したクリーンなガス炉による加熱をおこなっています。
またガス炉の保温性能を高めることでエネルギー消費を大幅にカット、これによってガスの消費とCO2排出削減にも成功しました。
廃棄物の適切な処理など、こうした活動を通じて環境保護の国際基準であるISO14001の取得も視野に入れ、その準備を進めています。
会社概要
会社名 | 株式会社山下鍛造所 |
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所在地 | 〒576-0054 大阪府交野市幾野6丁目43番1号 TEL.072-891-1421 FAX.072-892-2126 |
会社設立 | 昭和30年10月1日 |
資本金 | 3,500万円 |
役員 |
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決算期 | 毎年9月30日 |
営業品目 | 異形ローリングおよびリングローリング鍛造 型鍛造、自由鍛造 JIS・JPI・ASME各種フランジ 特殊フランジ、高圧ガス特定設備用フランジ 各種機械部品 |
主たる設備 | ローリング鍛造機 1,800mm、1,500mm、1,000mm 各1基 油圧プレス 2,500トン、1,500トン、1,000トン、300トン 各1基 アルミニウム用加熱炉 2基 全自動制御熱処理炉 1基 全自動制御加熱炉 6基 ターニング 2台 正面旋盤 2台 ボール盤 1台 切断用帯鋸盤 3台 リング切断機 1台 |
従業員 | 22名 |
生産能力 | 月 800トン |
取引銀行 | りそな銀行 枚方支店 商工中金 梅田支店 京都銀行 津田支店 |
主要取引先 | シモダフランジ株式会社、瀬尾高圧工業株式会社、大同特殊鋼株式会社、山陽特殊製鋼株式会社 (順不同) |
沿 革
大正14年/1925年3月 | 大阪府大阪市西区九条中通りにて、創業者山下正宗が個人経営による鉄製滑車および小物鍛造工場「山下鉄工所」を開設。 |
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昭和9年/1934年4月 | その後事業の進展にともない大阪府大阪市港区市場通3丁目4番に工場を移転、工場規模の拡張改善を行い同時に鍛造加工を主たる営業とする。 |
昭和20年/1945年6月 | 戦火により工場全焼。 |
昭和23年/1948年3月 | 再度同地において工場を再建、営業を開始。 |
昭和26年/1951年5月 | 大阪市土地計画のため大阪府大阪市港区東田中町2丁目112番地に移転、営業を継続。 |
昭和30年/1955年10月 | 事業の進展にともない「山下鉄工所」を「株式会社山下鍛造所」と改組改名する。 |
昭和38年/1963年3月 | 生産合理化のため弊社にて自社開発した「ローリング鍛造機」が完成、生産開始。 |
昭和38年/1963年4月 | 「フランジ」業界の情勢ならびに公害問題発生などの理由により新工場の建設を計画、大阪府交野市に用地を買収する。 |
昭和41年/1966年8月 | 新工場の建設工事着工。 |
昭和42年/1967年4月 | 建設工事の進捗にともない逐次設備の移転を開始。 |
昭和43年/1968年1月 | 建設工事の完成により全面移転を完了。 |
昭和47年/1972年1月 | 「ローリング鍛造機」の前工程である荒地加工および大型鍛造のための川崎油工製1,500トン油圧プレスを設置。 |
昭和49年/1974年1月 | 自社製300トン油圧プレスを設置。 |
昭和50年/1975年2月 | ボードハンマー作業の合理化を目的として小型精密製品用ローリング鍛造機の自社開発に着手完成。 |
昭和50年/1975年10月 | 熱管理の適正合理化を目的として温度測定記録計を導入。 |
昭和52年/1977年6月 | ロイド船級協会認定工場をめざし、試験室を設置。 |
昭和53年/1978年6月 | ロイド船級協会「炭素鋼鍛鋼品」認定工場となる。 |
昭和56年/1981年10月 | 山下一郎 代表取締役社長就任。 |
昭和57年/1982年8月 | ボードハンマー鍛造に代る生産の合理化を目的に、川崎油工製1000トン油圧プレスを設置。 |
昭和60年/1985年10月 | ロイド船級協会「ステンレス鋼鍛鋼品」認定工場となる。 |
昭和62年/1987年1月 | ロイド船級協会「アルミニウム鋼鍛鋼品」認定工場となる。 |
昭和62年/1987年3月 | 日本海事協会「炭素鋼鍛鋼品」「ステンレス鋼鍛鋼品」認定工場となる。 |
昭和62年/1987年5月 | 日本海事協会「アルミニウム鋼鍛鋼品」認定工場となる。 |
平成3年/1991年12月 | ノルウェー船級協会(NV)「炭素鋼鍛鋼品」「ステンレス鋼鍛鋼品」「アルミニウム鋼鍛鋼品」認定工場となる。 |
平成7年/1995年8月 | 三菱長崎機工製1,500㎜ローリング鍛造機設置。 |
平成18年/2006年6月 | 山下正博 代表取締役社長就任 |
平成20年/2008年12月 | 自社製1,800㎜ローリング鍛造機設置。 |
平成26年/2014年6月 | 北大阪商工会議所主催「環境改善特別賞」受賞。 |
平成26年/2014年7月 | 自社製リングローリングミル特許登録。 |
平成29年/2017年2月 | 大阪ものづくり企業賞2016「優良企業賞」「知的財産部門賞」受賞。 |
平成29年/2017年12月 | 山下幹博 代表取締役社長就任。 |
平成30年/2018年9月 | ISO9001認証取得。 |
令和1年/2019年9月 | 新工場(2,500トン油圧プレス)建屋完成 |
令和2年/2020年3月 | 根上シブヤ製2,500トン油圧プレス設置 |